復活徹夜祭――夜の闇に差し込む光

4月19日夜。教会の灯がすべて消され、沈黙と共に始まる夜。

やがて、一本の火がともる。
それは新しい火。
冷えた世界に、神の命の炎が再び灯る瞬間。
司祭がその炎から復活のろうそくに火を移すと、
光は人から人へ、ろうそくからろうそくへと手渡されていく。

「キリストの光」
司祭の声が三度こだまし、
信徒たちは答える。「神に感謝。」

その灯を掲げながら、私たちは歩む。
死と絶望の闇を超えて、
希望の夜明けに向かって。

「この夜こそ、罪が赦され、囚われた者が自由にされ、
 地上と天が結ばれた夜」

私たちは、救いの歴史を辿る。
創世記の天地創造、紅海をわたる出エジプト、
預言者たちの言葉を、ひとつずつ心に受け取りながら。

やがて、復活の鐘が鳴り響く。
それは、死を打ち破ったキリストの勝利の響き。
歌が解き放たれ、グロリアが戻ってくる。
沈黙していた鐘とオルガンが、一斉に賛美を奏でる。

聖堂は光に満たされ、
私たちの心も、「新しい命」に包まれる。

この夜、洗礼によって新しく生まれる者たちがいる。
聖水が注がれ、額には聖香油が塗油され、祈りが捧げられ、
彼らはキリストの死と復活に結ばれていく。

そして、聖体を通して、私たちは永遠の命にあずかる。
生けるキリストが、今ここに、私たちと共におられる。

キリストは、確かに復活された。
そして私たちもまた、
光の子として、新しい朝を迎えるのです。

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